はじめてのオネガイ
姪が16歳になるまで一度もお願いをされたことがなかった。
その姪がLINEで写真撮って欲しいと数週間前に連絡をしてきた。
実家に戻る予定はなかったが、初めてのお願いを聞かない叔母(私)がどこにいるの?と思い、連絡をもらって3日後に姪のいる函館へ帰ることにした。
姪は、中学生になってから写真を撮られることを嫌っていた様な気がしていたがどうしても絵のコンクールがあるので早めに写真を撮影して欲しいとのことだった。
彼女は、なかなかの腕前で高校では美術部に所属をしている。
今まではイラスト程度の絵を描いていたり水彩画だったりで、油絵を本格的に描いたことがなかったので、モチーフについて悩んでいたらしい。その上で、自分を考察できる自画像を書くことにしたらしい。
姪に早く早くと言われ色調補正もままならぬままデーターを送付することになったが、
送った写真の中で気に入ったものがあったらしいこと気がつく。
ちょっと日差しが強い日だったのでフレアーが丸く入ったものをLINEのアイコンに採用してくれていた。
それを見てちょっとだけ、私は嬉しくなった。
はじめてのオネガイも悪くはないものだ。
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